会長挨拶 甲府市小中学校PTA連合会

 

甲府市小中学校PTA連合会
会 長  天野 一
甲府市小中学校PTA連合会 会長 天野 一
こころの変革
 
 皆さん、初めまして。
 平成17年度甲府市小中学校PTA連合会 会長を務めさせていただきます天野です。
 よろしくお願いします。

 かつての日本は、むこう三軒両隣といわれるような、市民が互いに深くかかわり合った環境の中で、子供たちは自然に、人とのかかわり合いや、気づかい、そして道徳心を養ってきました。しかし、今、子供たちを取り巻く環境はどうでしょうか。親や地域の大人同士の関係が希薄になってしまった結果、子供たちは、両親や近所づきあいの中から学ぶべき事を学べずにいるのではないでしょうか。子供たちを取り巻く環境や、人のかかわりを見つめ直し、学校、家庭、地域社会の三者が連携し、まち全体で子供を共に育んでいくことが今必要とされています。
 今年度、甲府市小中学校PTA連合会は「教育から共育 競争から共創の時代へ 心の変革」のスローガンのもと、その三者の立場を共有するPTAとして、何をすべきかを、さまざまな視点で検証し実践すると共に、生きる力と共創することの大切さを子供たちの心に育くんでいきたいと考えております。

 私が子供だったころ、近所の子供たちと、あたりまえのように、ガキ大将と言われたお兄さんの家に集まり、そのガキ大将を中心に、神社や公民館や空き地で、野球やかん蹴りなどをして暗くなるまでよく遊んだものでした。今思えば、それらの体験を通して体力、忍耐力、想像力、社会性などが育まれたのだと思います。また、地域のさまざまな行事で、大人と子供の交流があり、そこで大人たちに色々なことを、教えてもらった思い出があります。当時は、娯楽施設や遊び道具も今より少なかったのですが、それでも素朴な遊びで十分楽しめました。
 しかし、現在では学年の異なる子供たちが集まって遊ぶという姿が見られなくなりましたし、地域の行事を行う場合でも、その行事の必要性が議論されることさえもあります。子供の健全な成長には、様々な経験をさせる必要があり、また、そうすることが地域の大人たちの責任であると思います。

 現代の日本社会は、個々の物質の豊かさを優先するあまりに、「心」の豊かさを失い、社会を大きくゆがめています。その中で子どもたちの教育環境も、本来の目的を見失っているのではないでしょうか。偏差値や内申書などのよる教育制度のなかで、将来の夢や目標を失って、子どもたちは、多くのストレスを感じているように思います。そして、高度成長の中で、大人から十分な躾を受けずに育った私たち親が、今、子育てをしています。当然のように躾などの教育を、学校に依存している場面がたくさんあります。このような状況が「いじめ」「不登校児の増加」さらには「犯罪の低年齢化」「学級崩壊」など、深刻な現象をつくっているのではないでしょうか。
 21世紀という新しい時代に、はつらつとした、逞しい子どもの育むのは、私たち大人の責任です。 子供の自信と夢を育むためには、今、何をしなければならないのでしょうか?

@ 大人自身が夢を持って新しいことに取り組み、子供たちの生きる手本になろう。
 銀行や証券会社などの大型企業の倒産、年金問題。地球環境の悪化や戦争・テロなど、未来に希望が持てないのが今の時代です。だからこそ、私たち大人が、夢を持って、心の豊かさを取り戻し、子ども達に自らの力で考え行動し、喜びや楽しみを見出せるような、教育環境を作っていくことが、重要ではないでしょうか。

A PTAからPTCAへ
 現在の学校運営は、教育委員会と学校、そして、教師と保護者の関係で運営されています。そこで、学校教育だけでなく、地域ぐるみで教育に取り組んでいこうという考えのもと、PTCA運動が全国的に展開されつつあります。
 PTCAとは、PTAに地域社会(コミュニティー)が加わった「親と先生と地域住民の会」。地域社会が、学校教育に外側からの支援をするだけではなく、内側外側の両方で参画していく。そこには、地域社会がみんなで学校をつくり、子どもたちを育てる「共育」という発想がみられます。「地域の子どもたちは、地域で育てる」ということです。
それでは、実際にどのような活動が出来るのでしょうか。
■親や地域の人たちが学校のサポートを行う。
 授業のサポート、環境整備のサポート、図書館・読書活動のサポート、クラブ活動のサポート
■学校行事を地域の人たちと一緒に行う。
 運動会、文化祭、遠足、講演会など
■地域の活動を協働して行う。
 PTA行事、自治会行事、子ども会行事、地域防犯パトロール、奉仕活動など


B 地域の先生になろう
 昔から子どもが、生活に必要な事、知識、道徳など、様々なことをまわりの大人から学びました。また、大人たちは、自分の知っていることを、自分の子どもだけでなく、近所の子供にも、時には厳しく、時にはやさしく教えてきました。この大人たちが「地域の先生」ではなかったでしょうか。隣の子どもは、隣の親が面倒をみるという考えでなく、隣の子どもも、自分の子どもと同じように、育てていこうという考え方を、私たち自身が持ち、私たち大人が「先に生まれた者」として「先生」になり、地域の方々と一緒になって、身近なことから活動することが重要だと思います。

 子供たちが健全に育つため、子供たちが自信と夢を育むためには、家庭や地域社会が学校サポーターとなって、学校教育に参加していくと同時に、地域活動を協働して行うことが、これから望まれるのではないでしょうか。そのためには、学校・家庭という視点だけでなく、それらも含めた地域社会が、子供を育てていくという視点にたち、地域に住む大人が地域の先生となって、生きる力と共創することの大切さを子供たちの心に育くんでいかなければならないと思います。

 最後になりますが、今年一年、そしてこれから先も甲府市P連にご理解ご協力いただきますようよろしくお願いいたします。

 

 

    

 



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